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[台北2024]SEKIRO風の横スクロールアクション「Nine Sols」など,インディーゲームコーナーの気になる作品を台湾産中心にピックアップ
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印刷2024/01/27 17:34

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[台北2024]SEKIRO風の横スクロールアクション「Nine Sols」など,インディーゲームコーナーの気になる作品を台湾産中心にピックアップ

 台湾で2024年1月25日から28日まで開催されている台北ゲームショウ2024。今年は日本のゲームの試遊台が数多くあり,中国や韓国のゲームも出展されている。ただ,基本的に台湾の出展メーカーはパブリッシャであり,デベロッパではないので「台湾のゲーム」を見つけるのは難しい。

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 ただし,会場内で例外となるのがインディーゲームコーナーだ。今年は昨年よりもインディーゲームの取り扱いがかなり大きくなり,さまざまな国のさまざまなタイトルが出展されていた。そのうち,4割程度は台湾のインディー開発者たちの作品で,これだけ台湾産ゲームが見られるのは,台北ゲームショウの特色と言えるだろう。会場をまわって「おっ」となったインディーゲームを,台湾産中心でピックアップしていこう。

4Gamer「台北ゲームショウ2024」掲載記事一覧



Nine Sols


 Red Candle Gamesが開発する「Nine Sols」は,古代中国神話とサイバーパンクを合わせたような独特の世界を舞台に,猫のような主人公を操作して強敵達に挑む2Dプラットフォーム型のアクションアドベンチャーだ。

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 ゲームシステム的には,すごくざっくり言ってしまうと横スクロールの「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」である。公式でも「2D Sekiro-lite Combat」と説明されていて,敵の攻撃を高性能なガードを使って凌ぐ戦闘が軸となっている。ジャストガードの要素もあり,タイミングよくガードして敵の攻撃を弾くとノーダメージにできる。

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 さらに,弾きで作った隙の間に,敵をすり抜けてお札を貼り,敵の背後でポーズをキメて起爆するという,強力かつ気持ちのいいアクションも用意されていて,スタイリッシュな戦闘が楽しめる。
 ジャンプしながらのガードでないと弾けない攻撃など,さまざまな対応を求められることもあり,敵の攻撃モーションを把握することが重要となる。

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 ステージの進行も,死ぬとチェックポイントからやり直し,回復アイテムは所持数を使い切るとチェックポイントまで増えてくれない,ある程度進むとショートカットを開通できるなど,SEKIROライクな仕様となっている。

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 本作は,台北ゲームショウ2024の「Indie Game Award 2024」でBest Narrativeに選ばれている。出展バージョンを遊んだ限りでは,受賞理由となった部分がほとんど確認できず申し訳ない限りだが,アクション面は「うわ,死ねる! 気持ちいいし楽しい!」というのが率直な感想だった。案内してくれた開発者も,ボスにひどい目に遭わされる筆者を見て楽しそうに笑ってくれる方で,大変死にがいのある試遊を楽しませてもらった。
 ちなみに,Steamストアページを見ると分かるとおり,本作は日本語に対応している。出展バージョンも日本語でプレイが可能だった。

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百剣討妖伝綺譚


 7QUARKとFinger Gameが共同開発中の「百剣討妖伝綺譚」は,台湾デベロッパのタイトルながら,江戸時代の日本を舞台にした和風アクションRPGだ。インタフェースや字幕だけでなく,音声までフルで日本語対応しているそうで,東京ゲームショウ2023にも出展されていたタイトルである。

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 妖怪の王「九尾狐」が人々を襲うなか,忍者少女「時雨」,地獄の獄卒「沙羅」,妖怪武士の「竹虎」の3人の主人公が,魑魅魍魎を討伐する旅に出る。
 アクションのキモとなるのが,主人公たちが装備する妖刀だ。妖刀は2本装備可能で,戦闘中に切り替えられるのだが,種類によって攻撃アクションもパッシブ能力もまったく異なっている。どの妖刀を使うかで戦い方が変わってくるので,自分の好きな組み合わせを見つけるのが楽しそうだった。

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 また敵の攻撃を回避するのにダッシュ的な高速移動のアクションを用いるのだが,こちらは回数が決まっていて連発はできない。ゲージがフルの状態なら3連発まで可能だったが,ゲージの回復がゆっくりなので,再び溜まるまでは自重しなくてはならない。そのため,回避面ではゲージ管理が求められる。

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 出展バージョンの時点で,かなり歯ごたえのあるボス戦が体験できたのだが,本作にはさらにハードコアなプレイヤーに向けた高難度要素も用意されている様子。アクションの手触りは軽快で気持ちよく,やり込み派の人もじっくり遊べるタイトルになりそうだった。

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「百剣討妖伝綺譚」公式サイト



Cyber Parkour


 パッと見,「サイバーパンクな横スクロールアクションかな?」とブースに立ち寄ってみたら,スマートフォン向けの4人対戦レースゲームでちょっとびっくりしたのが,FANIMAX「Cyber Parkour」だ。

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 操作系は一風変わっていて,自動でステージを前進してくキャラクターを見ながら,プレイヤーはジャンプやスライディング,急降下といったアクションを入力。これで障害物を避けながらゴールを目指していく。
 ステージ上に配置されているサイバーエナジーを取得すると,前方の敵を攻撃するレーザーボールや,触れた相手を足止めするスタントラップといったアイテムがランダムで入手でき,これで相手の邪魔したりもできる。


 キャラクターたちのスピードは,攻撃を一定時間受けなければ速くなっていくのだが,一画面で横スクロールする都合上,「後ろの相手は常に前のやつを撃ちたい」といった状況がずっと続いていく。このため,激しい足の引っ張り合いが展開されることに。
 また,横スクロールで自動前進なため,コース取りなどのテクニックで差がつくことは少なく,拮抗した展開になりやすいように感じられた。自然,走行以上にライバルへの攻撃と回避に神経を尖らせる,かなりアグレッシブなレースゲームとなっていた。手軽に白熱したバトルを体験するにはうってつけかもしれない。

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夢灯華 Noctuary


 「夢灯華 Noctuary」は,中国のGratesca Studioが開発するタイトルで,2023年11月28日に発売済だったりするのだが,アクションもビジュアルもクオリティが高く驚いたタイトルなので紹介しておきたい。

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 本作は,童話のような世界を冒険する数十時間にわたるメインストーリーに,20以上のサイドルートやクエストも用意された,「ダブルヒロインによるテキストアドベンチャーゲーム」(Steamの説明そのまま)だ。
 Gratesca Studioは,もともとビジュアルノベル「彼方へ Far Away」(日本語未対応)で成功を収めたチームであり,その続編となる,本作もシナリオの評判は非常に良い様子。ただ,上記の説明は不足していて,シナリオの合間に挟まるアクションにも,かなり力が入っている。


 戦闘では,2人の主人公を切り替えながら戦い,それぞれに3つずつ武器が用意されている。キャラクターと武器の切り替えで多彩なアクションが繰り出せるので,自分なりのコンボで戦っていくのが楽しい。
 また,ボス戦は弾幕シューティングチックな派手な攻撃が飛び交い,これを掻い潜って攻撃をたたき込むのも気持ちがいい。いくらシナリオがメインといっても,これは良い意味で「テキストアドベンチャー」ではない。もっと違う何かだよなぁ,と触っていて素直に思えたタイトルとなっていた。

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 ただし本作には,我々日本人にとって明確な弱点が存在する。インタフェースと字幕は日本語対応なのだが,ボイスが中国語のみなのだ。キャラクターが可愛いので,日本語ボイスが欲しくなること請け合いだが,それはそれとしてシナリオとアクションを楽しみたい人は,Steamストアページをチェックしてみよう。

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