「ひみつのアイプリ」と「アイプリバース」が発表に。アニメや玩具の情報も公開されたプリティーシリーズ新プロジェクト発表会をレポート

　本日（2024年1月26日），都内某所で「プリティーシリーズ新プロジェクト発表会」が開催された。

　2010年に稼動した「プリティーリズム・ミニスカート」からさまざまな展開を行ってきた「プリティーシリーズ」だが，今回は新作アーケードゲームの「ひみつのアイプリ」と「アイプリバース」の情報が明らかになった。今回は，ゲームだけではなく，アニメや玩具の情報も公開された発表会の模様をお届けする。


　まず，タカラトミーアーツ アミューズメント事業部長の中山 聖氏が登壇し，挨拶を行った。
　挨拶のなかで「アイプリは，子どもたちが目指すもの，なるものという思いを込めて，付けさせていただいた」と発言しており，一番近いのはアイドルやヒーローといった，子どもたちに人気の職業のようだ。
　さらに，子どもたちが将来アイプリになりたいと言ってもらえるような作品にしたいとのことだった。

　続いて，アミューズメント事業部の木村奈緒子氏による説明が行われた。
　4月から始まるアニメ「ひみつのアイプリ」の見どころは，シリーズ初のダブル主人公になっているところだという。タイプの違う2人の少女による「友情」をテーマにした物語が気になるところだ。シリーズ作品で大切にしてきた「歌」「ダンス」「おしゃれ」をモチーフにしつつ，新たに「ひみつ」のエッセンスを追加し，子どもたちの「なりたい！」という夢を応援する作品になっている。
　またアニメの展開に合わせて，タカラトミーグループからゲームや玩具などを展開し，すべての人の「アイプリになりたい！」気持ちを叶えていくそうだ。


　4月4日から順次稼動するアーケードゲームは，ひみつのアイプリとアイプリバースが発表になったのだが，1つのアニメに対して，2つのタイトルを同時にリリースするのは，今回が初となっている。

　1つ目のひみつのアイプリは，子どもたちにとって，プリティーシリーズの入り口になるべく展開される。一方アイプリバースは，自分だけのマイキャラで遊ぶことに特化したタイトルになっており，コアユーザー向けの作品とのことで，2つの筐体でターゲット層が異なるようだ。

　また，ひみつのアイプリは，フラットパネル上でカードを動かすリズムゲームで，これまで以上に直感的にゲームプレイできるという。リズムゲームをプレイし，ゲージを溜めることで「バズリウムチェンジ」が発生し，ド派手な演出が楽しめる。カードは，すべてのレアリティがキラキラ仕様で，レアリティが高いと箔付きの豪華な仕様に！

バズリウムチェンジ……どこかで聞いたことがある響き

会場には実物も展示してあったが，箔押しカードがかなりかわいい！

　アイプリバースは，プリティーシリーズの「楽しい」が詰まったタイトルとのこと。
　ひみつのアイプリの世界観のなかで，自分だけのマイキャラを作り，アイプリデビューをするタイトルになっており，従来の育成要素はもちろん，新たに「ドリーム」という新システムによって，マイキャラの夢を選択できるようになる。また，プリティーシリーズのキャラクターも登場するかも……ということで，期待したいところだ。

夢はシンガーやダンサーなどさまざま

CGモデルが新しくなっている！

　また3月30日に発売予定の玩具は，本当にメイクができるものとなっており，飾ってもかわいいデザインなのがうれしい。


　アニメのティザームービーも公開された。
　主人公となるのは，青空ひまり（CV：藤寺美徳）と星川みつき（CV：平塚紗依）という親友同士の2人だ。ひまりは，ひょんなことから憧れのアイプリデビューを果たし，みつきに言えない「ひみつ」ができてしまう。一方みつきにも，なにやら「ひみつ」があるようで……。秘密を抱えた親友2人の友情に要注目だ。

青空ひまり（CV：藤寺美徳）

星川みつき（CV：平塚紗依）

　ここで，2人の主人公を演じた藤寺美徳さんと平塚紗依さん，発表会でアンバサダーを務めた齊藤なぎささんが登壇し，トークを行った。
　元気いっぱいでポジティブなひまりを演じる藤寺さんが，実はクールで真面目なみつきに似ていたり，逆に平塚さんがひまりに似ていたり……意外な一面が垣間見えるトークとなっていた。
　また，シリーズファンでもあるという齊藤さんがひみつのアイプリの実機プレイを行ったのだが，バズリウムチェンジが発生すると，会場内では思わず拍手が起こっていた。


　発表会後，ひみつのアイプリの筐体に触れる機会があったので，早速プレイしてみた。
　筐体は，これまでのプリティーシリーズにはないタイプのもので，カードを移動させるには十分なスペースが用意されている。1枚もしくは2枚のカード使ってプレイするリズムゲームでは，2枚のカードを使うモードをプレイしてみたのだが，いままでにはない形でドキドキしながらゲームを楽しめた。初回プレイでも直感的に楽しめ，それなりの結果が出たのだが，何度も遊べばもっとうまくプレイできそうに感じる，ちょうどいい難度だった。


　大人の筆者でこう感じたものの，子どもはどうなのだろうと思ったのだが，5歳くらいの子どもでも1枚を使うモードであれば，簡単にプレイできるそうだ。もちろん2枚モードでも，何度も遊んでいるうちに慣れていくらしく，大人と子どもで大差はないのかもしれない。


　新しい展開が発表されると聞いたときからシリーズファンの1人としてワクワクしていたが，まさか2つのゲームを同時にリリースするとは……と思わず驚いてしまう発表会になった。
　ひみつのアイプリのキャラクターはとてもかわいらしく，新しいタイプのリズムゲームも気になるのはもちろん，マイキャラ特化の筐体もうれしい知らせだったので，今後の展開に期待しよう。

「アイプリバース」「ひみつのアイプリ」公式サイト