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  • 発売日:2023/06/22
  • 価格:パッケージ版:9900円(税込)
    ダウンロード版:9900円(税込)
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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」
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印刷2023/07/06 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」

画像集 No.008のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」

著者近影
画像集 No.006のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」
 拝啓 ファイナルファンタジー様

 正直に言うね。ファイナルファンタジーシリーズは「VIII」以降,付いて行けない自分がいました。もちろん,プレイもせずに文句言うのは違うから,プレイはしてきたし,決して嫌いなわけでもない。でも,付いて行けないなと感じてはいました。どのシリーズ作品も,すごいんです。でも,そのすごさは私が求めていたすごさではなかったんですよ。
 私がエンディングまでたどり着いたFFシリーズは「VII」まで遡ります。ユフィを仲間にする方法に気づかず,不自然な空きスペースがあるままクリアしてしまった。ヒロインが死なないままの進め方もある,という都市伝説に心惑わされた。そんなことを思い出します。
 「FFX」はギリギリクリアまではたどり着きませんでした。ストーリーは心に残っています。生きるって何かを犠牲にすることでもある,と学びました。

 このように,FFシリーズが嫌いなわけではないのです。ちなみに,FFシリーズで私が一番好きなのは「ファイナルファンタジータクティクス」です。私の中でのシミュレーションRPG部門,その最高峰にファイアーエムブレムシリーズと並んで位置し,双璧を成すのが「FFT」だと勝手に思っています。
 でも,ごめんなさい。「VIII」以降のシリーズ作品をプレイして,そのいいところを確認することはできても,最後まで付き合うことはできませんでした。これはFFシリーズが悪いのではなく,単に私の嗜好と合わなかっただけなんだと思います。
 そしていつしか,FFシリーズ最新作の発売に対して,ワクワクすることは無くなっていました。FFに対してテンションが上がることはもうないんだろうな,ただの大作シリーズとしてしか見ることはないんだろうな。そう思っていました。最新作をプレイするまでは。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」

 FFシリーズのナンバリングは「XVI」,ついに16まで来ました。今作に至っては期待していないどころか,発売日のチェックもちゃんとしてませんでした。発売されてから「あ,出てたんだ」くらい。そこからインターネットを駆使して,色々調べて,今作はアクションRPGとして作られていることを知りました。まあ,大作だし,一応ヤっとくか。最初の動機は,この程度のものでした。
 今,これを書いている段階でプレイ時間は5時間程度でしょうか。謝っておきます。すみませんでした。何に対して謝っているかは分からないけど。あえて言語化するならば,FFをナメてたことに対して,ですかね。それもしっくりは来ないけど。

 ありていに言えば,面白いです。それも,現時点ではなく最初からかなり面白い。
 プロレスラーである私にもよくある現象なんですが,人に見られる職業や仕事って少なからず批判があるんですよ。で,その批判を自分の中にフィードバックしたとき,芯を食った批判と,それっぽいことを言ってるけど心には響かない批判ってあるんですね。
 悔しいのは断然,前者です。自分のチョイスで避けられたトラブルというか,ミスってあるんですよ。もちろん,仕事の最中は一生懸命ヤってます。でも,いざ見た人の感想をもらうターンになってミスに気づくことも多い。そういうときは悔しくなるよね。もう自分の力では何ともならないことに対する批判に関しては,気にするだけ損だし,自分はそんなに万能でもないし,だから一度受け止めてから流します。

画像集 No.001のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第742回「拝啓 ファイナルファンタジー様」

 ただ,自分ができることに関する批判はまあ悔しい。「次は見返してやる!」って思う。
 で,話を戻すと今回,私はFFに見返されてます。今まで表立って批判してきたわけではないんだけど,ぶっちゃけこう思ってました。「技術やグラフィックスが最先端ですごいのは素人の私でも分かるんだけど,それを見せつけられる場にされてもなー。こっちはゲイムを楽しみたいだけなんだけどなー」と。
 でも,今回は謝るしかない。だって,そんな今までの私が持っていた感想を上回る面白さを提供されてしまったから。技術やグラフィックスが最先端ですごいのは素人の私にでも分かって,それを見せつけられたうえで,ゲイムとして楽しませてくれてる。

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 要因はいくつもあります。ストーリーが面白いのもあるし,アクションとして面白いのもある。世界観も「FFシリーズのものだ」というのが,最初から分かりやすい。つまり,いいとこ取りができている。唯一,気になるところがあるとすれば,5時間経過した時点で自由度はそんなにない部分。ただ,世界地図的なマップで行き先を選べる要素があるので,もっと先に進めば自由度は生まれてくる気がする。
 まとめると,私がこれまでFFに感じていた不満の要素が,すべて今作では長所に変わっているところが「見返された」と思う理由です。これは同時に,FFシリーズをずっと好きだったファンに報いることができたことを意味するのではないでしょうか。だって,今の方向性のまま,ファンを離脱した人を見返すことに成功しているのだから。ずっと好きで良かった。こう思わせる作品なんじゃないか,と私は勝手に推察してます。違ったらゴメン。

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 というわけで,ファイナルファンタジー様。一度,心が離れてしまい申し訳ありませんでした。あなたに期待することを止めてしまい,申し訳ありませんでした。これから再び,あなたに期待させていただきます。ひとまず,今作を最後までプレイしてみます。先はまだ長そうですが,それくらい序盤で心をつかまれてしまった,ということをご報告させていただきます。また,ひと通り遊び終わったら感想を書かせていただくかもしれません。そのときは,広い心で私をファンとして再び迎え入れてくださることを望みます。誠に勝手なお願いではございますが,御一考いただけると幸いです。

敬具

P.S.
これ書いた直後に「超探偵事件簿 レインコード」に強い興味を持っているなんて言わないよ絶対。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「FINAL FANTASY XVI
PlayStation 5:「ディアブロ IV
PlayStation 5:「eFootball 2023
Nintendo Switch:「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム
Nintendo Switch:「Winning Post 10
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,7月7日(金)19:00より東京・新宿FACE「DDT七夕スペシャル2023 in SHINJUKU」を,翌8日(土)13:30より宮城・白石城本丸広場「DDTプロレス in 白石城」を開催します。ディーノ選手は新宿大会では飯野“セクシー”雄貴選手とのフェロモンズとして,大鷲 透選手&須見和馬選手と対戦予定。白石大会では飯野選手と平田一喜選手とのタッグで,上野勇希選手&小嶋斗偉選手&ゴージャス松野選手と対戦予定です。白石大会の対戦カードがやや異質な件についてディーノ選手は,「平田さんがフェロモンズの黒幕だという事実に気付かれないよう,気を付けなければ」と語っていました。
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    FINAL FANTASY XVI

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