Mad CatzのMMO RPG向け多ボタンマウスが「M.M.O. 7＋」として復活。日本市場での発売にも期待

　ゲーマー向け周辺機器メーカーのMad Catz Global Unlimited（以下，Mad Catz）は，CES 2024に合わせてプライベートな展示会場を用意して，2024年内の発売を予定する新製品を展示していた。中でも注目は，Mad Catzブランドとしては久しぶりとなるMMO RPG向けワイヤレスマウスの「M.M.O. 7＋」だ。

　Mad Catzブランドの復活後（関連記事），「R.A.T」シリーズを中心としたFPS向けのマウスは，エントリーからハイエンドまで幅広い製品をラインナップしている。その一方で，Mad Catzが「失われていたピースのひとつ」というほど，MMO RPGやRTS向けの新型マウスは長らく登場していなかった。

　今回発表となったM.M.O. 7＋は，21個のボタンを備えた多ボタンマウスで，プロファイルの切り替えなどにより210種類もの機能割り当てが可能だという。また，Mad Catz品らしく，本体形状をカスタマイズする機能も豊富で，手の大きさやマウス持ち方に合わせて調整できるのもポイントだ。ただ，公称本体重量が約130gと，いまどきのマウスとしては重いほうなので，そこが気になるという人はいるかもしれない。

M.M.O. 7＋

2012年に登場した「Cyborg M.M.O. 7 Gaming Mouse」と比べて，本体形状も少し変わっているようだ

　PCとの接続は，2.4GHzを利用する独自方式のワイヤレス接続と，USB Type-Cによるワイヤード接続に対応する。なお，ワイヤレス接続時のバッテリー駆動時間は最大40時間とのことだ。

　M.M.O. 7＋は，グローバル市場において，2024年4月の発売を予定している。Mad Catzの日本語公式X（旧Twitter）によると，詳細なスペックや発売時期を近日中に公開するとのことで，日本市場での登場も期待できそうだ。

　マウス以外の気になる新製品も紹介しよう。まずは，Nintendo Switchやスマートフォンに対応するBluetooth接続型ワイヤレスゲームパッドの「C.A.T. 15」だ。C.A.T. 15は，Switchのディスプレイやスマートフォンを左右から挟み込んで固定するタイプのゲームパッドである。既存製品の「C.A.T. 12」ではSwitchにしか対応しなかったが，新たにAndroidスマートフォンやiPhoneでの使用も可能になったという。2024年5月の発売を予定する。

C.A.T. 15

　そのほかにも，フライトシミュレータやレースゲーム用コントローラの新製品も展示されていた。フライトシミュレータ用デバイスの「F.L.Y. 7＋ HOTAS」は，スティックとスロットルのセットで，2024年4月以降の発売を予定する。

F.L.Y. 7+ HOTAS

　レースゲーム用入力デバイスでは，ステアリングとシフトレバー，ペダルのセットである「M.2.X. Pro Racing Force Feedback Wheel with Gear Shift and Pedals」と，ステアリングとペダルのセット「M.2.X. Pro Racing Force Feedback Wheel」の2製品が登場した。
　3点セットの製品は，PCに加えて，PlayStation 4やXbox Series X/Sといったゲーム機でも利用可能で，発表時点で36タイトルのレースゲームに対応するという。2024年4月の発売予定だ。

M.2.X. Pro Racing Force Feedback Wheel with Gear Shift and Pedals

　一方，ステアリングとペダルのセットはPC専用とのこと。こちらはPCのみの対応に留まるとのこと。発売は2024年8月の予定だ。

M.2.X. PRO RACING FORCE FEEDBACK WHEEL

Mad Catz日本語公式Webサイト