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[TGS2023]防音マスクにデジタルフィギュアなど,会場にあったちょっと気になる変わり種ハードウェアをまとめて紹介
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印刷2023/09/27 10:00

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[TGS2023]防音マスクにデジタルフィギュアなど,会場にあったちょっと気になる変わり種ハードウェアをまとめて紹介

 TGSには,大小さまざまなブースがある。じっくり見ていると,時間がどんどん溶けていくので,会期中に見て回ったすべてのブースを紹介するのは難しい。本稿では,会期中に記事掲載が間に合わなかったが,気になった製品を紹介したい。


メガネをしていても装着しやすい防音マスクが日本上陸


TGS 2023に出展したMETADOXのCEOを務めるAndrés Bellés氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2023]防音マスクにデジタルフィギュアなど,会場にあったちょっと気になる変わり種ハードウェアをまとめて紹介
 TGS 2023では,さまざまな防音室が展示されていたが(関連記事),防音室を設置するスペースが確保できないなどの理由で,なかなか導入が難しいケースもあるだろう。そんなときに試してみたいのが,オーストリアのMETADOXが手掛ける防音マスクだ。

 METADOXは,2022年に防音マスク「PHASMA」を発表しており,クラウドファンディングサイトの「Kickstarter」でキャンペーンを実施したほか,現在は品切れだが同社のオンラインストアでも販売していたので,使っているゲーマーもいるかもしれない。
 METADOXによると,PHASMAを装着すると20dbほど,周囲に聞こえる声の音量を下げられるとのこと。防音室までとは言えないが,声の大きさを気にせずゲームをしたいといったニーズに応える製品となっている。

PHASMA
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 しかし,PHASMAは,目元付近までマスクで覆うため,メガネやVRヘッドマウントディスプレイ(以下,VR HMD)と併用しにくかったという,また,利用者からは,PHASMAを着けると呼吸がやや苦しくなるといったフィードバックも寄せられたそうだ。
 こうした問題を解決した新製品が,今回展示していた「OMBRA」だ。OMBRAは口元付近をマスクで塞ぐ設計で,顔の鼻から上が露出している。そのため,メガネやVR HMDが着けやすく,呼吸もしやすい。鼻付近に少し隙間があるので,声が漏れそうにも見えるが,PHASMAと防音性能は変わらないという。

OMBRAの場合は,鼻が露出している。フレキシブルマイクなど専用のヘッドセット用アタッチメントも付属する
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あごが当たる部分の近くに吸気孔があり,口呼吸も行える
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排気は側面から行うそうだ
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 METADOXのCEOを務めるAndrés Bellés氏に試してもらった様子を動画で撮影したので,OMBRAの効果を確認してほしい。また,呼吸のしやすさについても,Bellés氏は,OMBRAを装着したまま対応してくれたので,おそらく問題ないだろう。


 OMBRAは,2023年12月の出荷を予定しており,公式オンラインストアで予約を受け付けている。価格は2万4000円で,9月中に予約すると約15%引きとなるようだ。

METADOXのOMBRA製品情報ページ(英語)

METADOX公式Webサイト(英語)



部屋にキャラがやってくる「Digital Figure Box」


 キャラクター召喚装置「Gatebox」で知られるがGateboxは,スマートフォンに3Dキャラクターを表示して飾る「Digital Figure Box」を展示していた。本製品は,フィギュアの製品ボックスに見立てた専用の箱にスマートフォンを取り付けて,何かしらのキャラクターを表示するものだ。専用アプリも用意しており,たとえばVR SNSで利用する自身のアバター(VRMに対応)や,ゲームなどのキャラクターの表示を想定しているそうで,ゲームメーカーからの注目も高かったという。

Digital Figure Box。専用の箱とアプリで,3Dで動くフィギュアが製品ボックスに入っているという世界観を構築している
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Digital Figure Boxの実機展示
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スマートフォンは,機種によってディスプレイの大きさが異なるので,ボックス側にある開口部の大きさに合わせて,アプリで表示領域を調整する仕組みだ
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 MMORPGなどを筆頭に自分のキャラクターを部屋に飾りたい需要は存在しているので,今後のアクションに期待したいところだ。筆者も「PSO2 ニュージェネシス」の自キャラを飾りたいな……。あと高垣楓さんとアグネスタキオンとカレンチャンも。

 第1弾製品は,フィギュアのようにアバターなどを飾れるのを目指しているが,今後はChatGPTなどを利用してやり取りができることも視野に入れており,実際にそういった動作でもも用意していた。
 また,スマートフォンを装着するのではなく,専用ボックスにディスプレイを搭載したバージョンの展開も予定しているそうだ。ただ,VRMを利用する前提であるため,常時表示をするなら素直に使わなくなったスマホを引っ張り出したほうがよさそうである。

「デジタルフィギュア」をファンに届けるのが,はじめのステップと思われる。トーク要素はもっと先になるだろうか。ただ,最近の生成AI回りは進化速度が異常に早いので,すぐにやってくるかもしれない
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GateboxのDigital Figure Box製品情報ページ

Gatebox公式Webサイト



比較的低価格な背面ボタン付きゲームパッドメーカー

国内での代理店を探す



 最近のゲームパッドは,背面ボタンをはじめとする追加の拡張ボタンを搭載したモデルが人気だ。スティックを操作しつつ,拡張ボタンに割り当てた矢印キーの入力ができたり,複数ボタンの同時押しを割り当てたりと,役立つシーンが多いからだろう。ただ,高機能なゲームパッドは総じて価格が高めなのがネックだ。
 そのような状況で,ある程度の機能を備えつつ,価格を抑えた製品を展開するメーカーがある。それがTGS 2023にブース出展したGuliKitだ。

GuliKitブースに展示していたゲームパッド
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 GuliKitは,中国の深センに居を構えるメーカーで,ゲームパッドに用いるスティックなどを開発している。携帯型ゲームPCメーカーであるAYANEOのパートナーでもあり,一部のAYANEO製品に搭載のゲームパッドは,GuliKitとAYANEOが開発したそうだ。担当者によると,スティックのドリフト防止に関する特許など高い技術を有するという。
 GuliKitの製品は,Amazon.co.jpでも取り扱っているようで,気になって調べてみたところ,ゲームパッド本体に加えて,Nintendo SwitchのJoy-Con用修理キットが販売されていた。

アナログスティックのモジュール
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GuliKit製ゲームパッド「Zen Pro Wireless Controller」。アナログスティックの重さが絶妙だった
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 展示されている製品の中には,国内未発売のゲームパッドもあった。背面にパドル式の追加ボタンを4つ備えたもので,トリガーボタンのアナログ入力にも対応するといったいまどきのゲームパッドに求められる機能を搭載する。筐体をよく見ると,技術基準適合証明(以下,技適)マークも取得しているようで,担当者は「販売代理店が見つかれば2024年早々にも日本国内で販売したい」とのことだった。

背面には,トリガーボタンのアナログ入力を切り替えるスライダースイッチや,パドル式の拡張ボタンを備える。よく見ると技適マークも確認できる
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 アナログスティックの感触もよく,Joy-Conに近い軽さで動作できた。先に触れたドリフト防止技術も採用しているとのこと。ボタン類の押し心地は,変に軽かったり重かったりすることもなく,そこそこといった具合だ。具体的な仕様は不明だが,メカニカルスイッチではない割に押下感が良好で,オープンワールドゲーム用にその場で購入したいくらいだった。

 ほかのGuliKit製ゲームパッドを同じ,7000〜9000円台といった価格帯で登場するのであれば人気が出そうである。ついでにショルダーに追加ボタンがあるモデルもほしいとも伝えておいた。

GuliKit公式Webサイト(英語)

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