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TATSUJIN classic
  • Mobirix
  • 発売日:2019/09/24
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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レトロンバーガー Order 59:東亜プラン製Genesisソフトの復刻版BOXが届いたのでピピルぴるぴるAll Your Base Are Belong To Us編
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印刷2021/04/10 00:00

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レトロンバーガー Order 59:東亜プラン製Genesisソフトの復刻版BOXが届いたのでピピルぴるぴるAll Your Base Are Belong To Us編

画像集#002のサムネイル/レトロンバーガー Order 59:東亜プラン製Genesisソフトの復刻版BOXが届いたのでピピルぴるぴるAll Your Base Are Belong To Us編

「この大地が2つの太陽に耐えられぬように,アジアの二王もまた同じである」
(The earth cannot bear two suns, nor Asia two kings)

 ギリシャからインド北西までを征服して“アジア王”の称号を得た,古代ギリシャのアレキサンダー大王(CV:大塚明夫さんっぽいアレクサンドロス3世)は,ダレイオス3世(英語表記だとDarius IIIなので来年っぽい人)に,こう述べたそうです。もっとも,これは後年の創作だそうで,英訳も複数のパターンが存在します。軽く調べたところでは,18世紀の末ごろにイギリスで刊行された名言集には記事冒頭の英文で記されていたり,近年のインターネット上では「heaven cannot brook two suns nor earth two masters」という形で語られたりしています。大意はともかく,表現は随分違うような……なお他の例としては「There cannot be two suns in heaven and there will be no two kings in Asia」なども。

 それはともかく,アレキサンダー大王は「統治者が多いと逆に大変」という“船頭多くして何とやら”的なことと,「アジアには1人の王しか君臨すべきではない」ということを,包括的かつ逆説的に述べたわけです。紀元前320年ごろ,その王とはアレキサンダー大王でした。では現在,アジアの王,とくに“東アジアの王”とは何でしょうか? なんだか政治的にセンシティブな匂いがしなくもないですし,そっち方面でボケたくもありますが,正しい答えは……。

 そう,東亜プラン「達人王」ですね。

 昨年の流行語大賞には「おい,そこのお前。達人王をやるのだ!」のセリフがノミネートされたって話も幻聴で聞きましたし,「たぶんライダーの次あたりに『シン・達人王おじさん』が来るな……」と睨んでいた今日このごろ,Limited Run Gamesから東亜プラン製ソフトの復刻版セットが届きました。というわけで今回は東亜プランでやっていきましょう。



Toaplan Collector's Edition Bundle


 アメリカのゲーム周辺機器メーカー・Retro-Bitが,東亜プランの開発した4本のGenesis(北米版メガドライブ)用ソフトを互換カートリッジで復刻すると告知したのは2020年9月10日のこと。販売はCastlemania GamesやStrictly Limited Gamesなどで行われ,Limited Run Gamesではアナログ盤のサウンドトラックも発売されました。初期に発表された取扱店では軒並み完売御礼となっていますが,本記事の掲載時点だとスウェーデンのSpel & Såntでは,辛うじて「Hellfire」と「Fire Shark」が購入できるっぽい雰囲気です。まあ筆者はスウェーデン語には明るくないので,ちゃんとは分からないのですが……。

 筆者がスウェーデンについて知っていることと言えば,家具はイケアで,音楽はキャラメルダンセン(ウッーウッーウマウマ)とアーチ・エネミーなどのデスメタルで,景観はシモン・ストーレンハーグ氏の「Tales From the Loop」で,有事には地下基地からサーブのグリペンやドラケンが出撃して,宗教は2010年に発足した“情報を複製したりファイルを共有することは神聖な行いである”とする「コピミズム伝道教会」とか映画「ミッドサマー」のアレとかがある,そんな夢の国ってことくらいで……。あとユービーアイソフトの「ディビジョン」シリーズを開発しているMassive Entertainmentもありますね。


 スウェーデンに関する妄想だけで記事1本イケる気がしてきましたが,話を戻しましょう。復刻されたのは「Fire Shark」(鮫!鮫!鮫!),「Hellfire」(ヘルファイアー),「Truxton」(TATSUJIN),「Zero Wing」(ゼロウィング)の4タイトル。東亜プランが開発したメガドライブ用ソフトは他にもありますが,例えば「スラップファイト」「スノーブラザーズ」はセガの「メガドライブミニ」に収録されていますので,何か兼ね合いがあったのかもしれません。……「V・V(ヴイ・ファイヴ)」がどこにも見当たらないのは不可解ですけど。テンゲン発売だから権利周りの都合かと考えてみても,「スノーブラザーズ」と「スラップファイト」もテンゲン発売だしなあ?

 謎な部分がなくもないですが,東亜プランのタイトルが再びリリースされること自体は「ミッドサマー」的なお祭りを1,2回やったくらいじゃ足りないくらい喜ぶべきことです。しかも4本セットの「Toaplan Collector's Edition Bundle」は化粧箱と専用スリーブ,特典付き! スリーブは化粧箱に収納したとき背表紙が見栄えするようになっていて,中には通常版のパッケージが入っています。

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 パッケージはGenesis用ソフトでおなじみの吊り下げホールが付いたもの(再現品)。カートリッジは,オリジナルと混同されないための配慮という意味もあってか,この類の製品ではおなじみのカラフル仕様です。マニュアルは新規に制作されたもので,「鮫!鮫!鮫!」のマニュアルに掲載されていた「東亜プラン ゲームキャラクター大集合」イラストなどは残念ながら収録されていませんが,前半分は英語ページ,後半分は日本語ページという構成です。そのほか,記念のカードやステッカーも同梱されています。

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カバーアートはリバーシブル仕様
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 「Toaplan Collector's Edition Bundle」同梱でなく付属の特典が,箔押しグリーティングカードと「Zero Wing」のCATSピンバッジ。ピンバッジの柄は,みんな大好き「All Your Base Are Belong To Us」となっています。

弓削雅稔氏の似顔絵を用いたグリーティングカード(裏には弓削氏と,上村建也氏のサインを箔押しで印刷)と,例のシーンを使ったピンバッジ。なお背景は「Toaplan Collector's Edition Bundle」に関係したものでなく,BEEPが販売している「東亜プラン ピピル人祭! ピピル人 Tシャツ」
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 すでに入手困難な製品ですが,巷のニーズが高ければもしかすると再販されたり,「グレイランサー」みたいに日本語版が出たり,現行機やプラグアンドプレイ機に移植されたりするかもしれません。皆さんもSNSやら何やらで毎日「ドギューン!!」とか「ピピル人!」とか「達人ボム!」とか言いまくって盛り上げたり,それによって精神の健康を心配されたりしましょう。


「Truxton」(TATSUJIN)


 アーケード版は1988年,メガドライブ版は1989年に発売された「TATSUJIN」。シューティングゲーム黄金時代の末期に登場した本作は,その名の通り“達人”の領域に至ったプレイヤーに向けた,「高難度のレベルデザイン&高火力の自機」というゲームデザインとなっています。本作でゲーム史上初めて採用されたという即発型のボンバーも含め,後のライジング/エイティングや,ケイブのシューティングゲームにつながるエッセンスが感じられるタイトルです。

タイトル画面にはRetro-Bitの権利表記が追加されています
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アーケード版と比べると描画範囲がかなり狭いものの,システムの一部改修などにより,これはこれとして“遊べる”ゲームデザインとなっています
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 ただ実際のところ,初見殺しこそ盛りだくさんなものの「分かれば抜けられる」部分が大きく,しかもアーケード版はループ仕様だったため,慣れたプレイヤーを長時間居座らせることになってしまったとか。そのせいか,メガドライブ版は全5周でクリアとなり,続編にあたるアーケード用の「達人王」はド鬼畜もいいところのレベルデザインとなりました。

そう,これが達人ボム!
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 「TATSUJIN」は,近年では韓国・Mobirixからアプリ版が配信されていたり,シティコネクションが2018年に発売した「ゲーム天国 CruisinMix Special」の追加キャラクターとしてDLCが提供されていたりします。「ゲーム天国 CruisinMix Special」版の自機(なお「TATSUJIN」では“スーパーファイター”という名称だったところ,DLCでは“TATSUJIN”という名称)を駆るのは,「ゲーム天国」シリーズの主人公だけど自機ではなかった伊藤由紀!


 ちなみにメガドライブ版「TATSUJIN」ではパイロットにタツオという名前と,しょっぱい鉄腕アトムみたいな容姿(2周目・4周目エンディングに登場。ちなみに海外版では「トム」という名前)が与えられていたのに,それが踏襲されなかったのは残念……だとは,パイロットスーツ姿の由紀を見てると毛ほども思わないので不思議なものです。

Steam版「Game Tengoku CruisinMix Special」DLC,「Game Tengoku - TATSUJIN」のヘッダー画像
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Hellfire(ヘルファイアー)


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 アーケード版は1989年,メガドライブ版は1990年に発売された「ヘルファイアー」。東亜プラン初の横スクロール式シューティングゲームということで,随所に先人のオマージュが感じられる……と言うか,ぶっちゃけ“他社の大人気横シューを東亜流にアレンジした”という雰囲気のタイトルです。「このファラオ,モアイの代わりでしょ?」みたいなところがあったり。

足付き砲台やコア持ちボスなどを「これが東亜プランの横シュー解釈か」と見てみるのもオツなものです
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でも出撃シーンがあるのは東亜プランらしいですよね
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 ちなみに一部Wikiどころか,シティコネクションの「東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3」でも「ヘルファイヤー」表記なんですけど,いろいろ調べた限りではアーケード版もメガドライブ版もPCエンジン版も「ヘルファイアー」みたいですね。ファイヤーエンブレム(誤)!


 正直なところ,筆者はメガドライブ版「ヘルファイアー」を持っておらず,アーケード版をゲームセンターで見た覚えすらありませんので,このRetro-Bit版が初プレイです。こういった“出会い”があるのもレトロゲーム復刻系プロジェクトが持つ面白さのひとつですね!(半可通ぶりを高さ18mの棚に上げつつ) ただPCエンジン CD-ROM2版の「ヘルファイアーS」は動画で見ましたけど……アレはついつい見ちゃいますよ。見ちゃうね。


Fire Shark(鮫!鮫!鮫!)


 「ヘルファイアー」はプレイ経験すらありませんでしたが,メガドライブ版「鮫!鮫!鮫!」はかなり好きなタイトルです。ツラ過ぎもせず甘過ぎもしない,思考停止しつつも適度な刺激を受けつつヌルヌルとプレイできる,そんな感じ! あと出撃ジングルが超カッコいい! アーケード版は1989年,メガドライブ版は1990年の発売!

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ところで,コレだけベースが国内版ROMでは……?
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チョコチョコ動いて描かれる,たのしい人文字

 自機が複葉機なところを鑑みると恐らく第一次世界大戦がモチーフで,敵のデザインやバリエーションは地味な印象ですが,その一方で自機は画面いっぱいに広がる火炎放射を放てたりする不思議な雰囲気がたまりません。中継基地から発進するとき,地上の兵士が人文字を作ってくれるのも可愛らしいですね。

左右交互の描画なので,現代の環境ではうまく画撮できない火炎放射。1990年代のゲーム雑誌的に暗室に置いたブラウン管をフィルムカメラで撮影したら左右同時に噴射しているように撮れたかもしれませんが,現代だと逆に高いハードルです
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 それにしても,今回の4タイトルのうち「鮫!鮫!鮫!」だけPCエンジン版が無いんですよね。やっぱり見た目が地味だからでしょうか……?


Zero Wing(ゼロウィング)


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 ヤッターーーーーーーーーーーーー!!!!

 みんな大好き「All Your Base Are Belong To Us」(以下,AYBABTU)が2021年に復活だああああああああああ!!

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 シリアスな情景とカッコいいBGMに対し,あまりにスットコな珍訳・AYBABTU。インターネットミームとしての拡散は1998年ごろに始まったそうですが,インディーズ音楽グループ・The Laziest Men on Marsによるリミックス曲「Invasion of the Gabber Robots」を用いたFlashムービーが2001年に公開されたことによって,世界中に知れ渡りました。

 ミームとしての普及がどれほどかと言うと,「Fallout Tactics: Brotherhood of Steel」「Max Payne」「Quake III」「Tom Clancy's Ghost Recon: Jungle Storm」など,数多くのゲームでネタにされているくらい。ゲーム関連の各種コンテンツでも使用例は多く,例えばアニメ版「シュタインズ・ゲート」の英語字幕で,日本語における「ぬるぽ」「ガッ」のやり取りが「All your base are...」「...belong to us」と意訳されたのも有名です。また,ディズニーの劇場用アニメ「シュガー・ラッシュ」でも壁のラクガキとして,「AERITH LIVES」(エアリスは生きている)の文字と一緒に登場しました。そう,「ファイナルファンタジーVII」ネタと並んでディズニー映画に登場するほどのネタというわけです。

 AYBABTUを「東亜プランの黒歴史」と呼ぶ人もいますが,ここまで定番ネタ化した現在では,もう一種の伝統や伝説と呼べるでしょう。ゲーメストの誤植みたいなもんです。

 Sega Genesis版「Zero Wing」が発売されたのは1992年だそうなので,来年でAYBABTU生誕30周年となります。記念すべきAYBABTUアニバーサリーイヤーを何らかの形で祝いたいものです。ちなみに国内アーケード版は1989年,メガドライブ版は1991年の発売でした。

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 「ゼロウィング」はゲーム自体ももちろん面白いのですが,それにしてもプリゾナービームで大きめの敵を捉えると自機の機速が極端に低下するなど,ネタ的な面白さが巨大です。それに「ヘルファイアー」の“グラ”風味を鑑みるとと,「ゼロウィング」のシステムは“クロス”風味じゃないかと思えてきますし,もっと言えばPCエンジン CD-ROM2版のデモは“ゼクセ”風味に思えてきます。

 そういえば,2014年に本作の奇妙な周回クリアメッセージや隠しコマンドが発見されて,シューターの間で話題になりましたよね。海外版ってどうなんでしょう。試してみましょう。

プレイ中にポーズしてC↑B↓A←→BCC→←→A↓を入力語,スタートボタンでポーズ解除すると,この画面に
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 隠しコマンドは使えました。テキトーにエンディング番号を入力して参照してみましょう。

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例1
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例2

 ……筆者の平常時(「チーズ蒸しパンになりたい」とか言ってる状態)における英語読解力は,「Remember - no Russian」を訳して「みそスープ」といったレベルですが,CATSの言ってることがおかしいのはビンビン伝わってきます。「シューティングゲームサイド Vol.4」に掲載された弓削雅稔氏のインタビュー記事によると「当時,貿易担当の営業の人がいたので,その人かもしれませんね。(略)その人の英語はかなりやばかった(笑)」とのことですが,例えば「CATSの電波発言を英訳する羽目になったせいで英語がおかしくなってしまった」みたいな可能性がワンチャンあるかも(ないかも)しれません。


東亜プランの復活プラン?


 復刻ROMのほか,「TATSUJIN」の項でも軽く触れましたが,MobirixがiOS/Android向けに「TATSUJIN classic」「究極TIGER クラシック」「スノーブラザーズ クラシック」を配信するなど,移植作品も展開されています。“移植と言えば”のエムツーは,2019年12月に「東亜プランのゲームをほぼすべて移植する」と公表しており,2020年4月に第1弾ラインナップとして「究極タイガー」「達人王」「飛翔鮫」「アウトゾーン」を発表。同年8月には秋葉原HeyでM2 Shot Triggers版「究極タイガー」のロケテストが実施されましたし,筆者もワンプレイしにいって,ニコニコ生放送で放映されている配信台だったこともあり,残機ゼロのとき「こうなったら黄色走行プレイじゃい!」と黄色くなってみたりしました。

 弓削氏が2017年に株式会社TATSUJINを立ち上げ,東亜プランの版権管理を始めたため,いろいろな展開が各所で始まっています。今月はじめにはプライズゲーム用景品やカプセルトイ用商品を制作しているレインボーが,新製品「東亜プランシューティング インストカードアクリルBC Vol.1」のサンプル写真を公開しました。


 TATSUJINでは版権管理のほか新作の開発も進行中だそうですし,上村建也氏のバンド・U-BrandはO.T.K.の菊地大輔氏を迎えた新体制での第1弾MVを今月2日に公開しています。今,再燃しつつある東亜プランの熱気! 皆さんもSNSやら何やらで毎日「ドギューン!!」とか「ピピル人!」とか「達人ボム!」とか言いまくって盛り上げたり,それによって精神の健康を心配されたりしましょう!


 ……まあ,実のところ筆者は1990年代〜2000年代のゲーセン育ちなので,東亜プランのゲームってあまりプレイしたことがないんですよね。家庭用では先述の通り「鮫!鮫!鮫!」,アーケードでは「BATSUGUN」が好きなんですけど,実際のところ一番プレイしたのはアーケードの「洗脳ゲーム TEKI・PAKI」(以下,TEKI・PAKI)です。落ちモノ系パズルゲームは数あれど,「TEKI・PAKI」の「ゲームオーバースレスレでの粘りが楽しい」という面白さは非常に個性的ですよね。風の噂に「メガドライブ版『TEKI・PAKI』が完成していたものの発売できなかった」という話を聞いたことがありますが,どこかにROMデータかサンプルROMそのものが残っていないものでしょうか。“未発売メガドライブ用ソフトの復活”は,「マッドストーカー FULLMETALFORTH」「ULTRACORE」といった前例がありますので,「TEKI・PAKI」もワンチャンあるかも! あと「ゲーム天国 CruisinMix Special」に「TATSUJIN」をぶっこんだシティコネクションさんなら,再始動されたという「スーチーパイ」シリーズに「麻雀シスターズ」をぶっこんでいただくのもワンチャンあるかも!
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