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ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」
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印刷2021/03/19 12:00

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ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,「Counter Fight ICHIRAN」で勢いよく湯切りして窓ガラスをぶち破る上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

※来週のハロー!Steam広場は休載となります。次回の更新は4月2日です。

独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」


 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は韓国のデベロッパPLAY Mephistowaltzが手掛ける「DOOR:Inner Child」を紹介しよう。

画像集#006のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 本作は,“心の世界”を舞台にしたステージクリア型のアクションゲームだ。薄気味悪い墓地を探索していたと思ったら,次は摩訶不思議な空中遺跡に飛ばされたりと,キャラクターの不安定な精神状態がステージ構成にも反映されており,いい意味で先が読めない面白さがある。
 独特のタッチで描かれる幻想的な世界観や,ときおり挿入されるアニメーションなど,ビジュアル面に優れる一方でアクション性も高く,いわゆる「雰囲気ゲー」で終わらないのも注目したいポイントだ。

画像集#002のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 プレイヤーの目的は,白髪の少年を操り,幻想的なステージで「心のかけら」と呼ばれるアイテムを集めながら,ゴールとなるドアを目指すこと。ドアは最初から存在してることもあるし,ステージ内部に3つ置かれている心のかけらを回収することで現れる場合もある。ゴールまでの道中には,プレイヤーを邪魔するオブジェクトが配置されているので,それらを“ジャンプ”で回避していくのが基本的な進め方だ。

ゲーム開始地点は少年の家らしき場所だが,夕暮れと共に不思議なドアが現れ,冒険に出ることになる。最初のステージはチュートリアルも兼ねており,アイテムを入手してオブジェクトに使う,といった基本操作を行う場面もある
画像集#003のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

“ドア”が最初から存在しないステージでは,空中に浮かぶブロックのような「心のかけら」を3つ集めると,ゴールが現れる。パズル色が強いステージもあれば,タイミングを合わせたジャンプアクションが重要になることもある
画像集#004のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」
画像集#005のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 ゲームの難度は意外と高めで,ゲーム性そのものはいい意味でクラシカルなジャンプアクションと言っていいだろう。ステージにもよるが足場は狭いことが多く,あらぬ方向に跳べばあっという間に場外へ真っ逆さま。リトライ回数こそ制限はないが,油断しているとあっさりとチェックポイントからやり直しだ。

足場が狭いステージでは,油断すると連続して落下することもしばしば
画像集#007のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 またトラップも結構多めに設置されており,針や石柱,鉄球などに触れてもアウトだ。見た目からは雰囲気重視の“ゆるい”作品に見えるかも知れないが,その実はアクションを重視した調節がなされている。キーボードとマウスでもプレイできるが,繊細な操作が必要とされる場面が多いので,個人的にはアナログスティックが使えるコントローラの使用をオススメしたい。

画像集#008のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 さらに定期的に出現する画面分割マップでは,ちょっとした“頭の切り替え”が必要になる。これらのステージでは,一定の角度にカメラが固定された状態で操作するのだが,分割された画面ごとに映される角度が異なるため,左端の画面では左キーを押せばそのまま左に移動するが,隣の画面に切り替わると左キーで下に移動してしまう,といったことが起きる。

 ルールとしては操作方向が変わるだけなのだが,実際にプレイしてみると,画面が複数あるためか思った以上に頭が混乱してしまう。とはいえ,この画面分割ステージと難度の高いトラップが併用されることはないので,多少なりとも時間をかければクリアは可能だ。

画面が分割されているステージでは頭が混乱しがちだが,心のかけらを集めるという基本は変わらない
画像集#009のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 本作には,突如現れてドアの向こうに消えていった少女を助ける……といった物語があるのだが,もともとが心の世界での出来事なので,本当に起きたことなのかもよく分からず,それが明確に語られるわけでもない。
 ステージの中に知り合いらしき人が登場したり,ときおり“誰か”との会話なども発生するものの,そういった事象に対して明確に答えが出ないのも,いちおう演出の一環なのだと思う。ちなみに,現時点ではゲーム全体のボリュームは控えめで,演出性を考慮に入れてもなお,尻切れトンボなストーリーになっている状態だ。

画像集#010のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」
画像集#011のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」

 アーリーアクセスということもあって,ステージの難度調整が不十分だったり,メニューやUI周りに不具合があったりもするが,このあたりは今後のアップデートに期待する。独特のタッチで描かれる心の世界(ステージ)は一見の価値アリなので,こうしたアート寄りの作品に興味を惹かれる人でアクションもしっかり楽しみたいという人は,ぜひプレイしてみほしい。

画像集#012のサムネイル/ハロー!Steam広場 第322回:独特のタッチで描かれる心の世界を探検するステージクリア型アクションゲーム「DOOR:Inner Child」


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