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ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」
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印刷2017/12/12 12:00

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ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」

画像集 No.015のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,除夜の鐘に合わせて1つずつ積みゲーをアンインストールしていく上級Steamerジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第180回は,アリを題材にした「Empires of the Undergrowth」を紹介しよう。本作は,土中を掘って空間を広げていき,どんな外敵も追い返せるような巣を作り上げていくストラテジーゲームだ。特筆すべきはアリ達の本格的? な動き方であり,分かっていても背中がムズムズしてくる。

※本稿で掲載するスクリーンショットは,生理的に虫が苦手な人が見ると「ほげぇ」とか「くふぅ」とか「ひゃうっ」などと叫んでしまう可能性が高いです。虫がダメな人は今すぐ引き返すか,周りに人がいないかどうか確認してから読み進めましょう。



画像集 No.018のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」

アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」


画像集 No.022のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」

 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はイギリスのインディーズ系デベロッパ,Slug Discoが手掛ける「Empires of the Undergrowth」を紹介しよう。

 本作は,働きアリ達に指示を出して巨大な巣を作り上げていくストラテジーゲームだ。テーマこそユニークだが,ユニットを生産して拠点を拡大していくという流れは従来のストラテジーゲームと同じである。主役が虫というだけあって,重要な資源は食料のみとなっているが,自分達では生産できないので,外敵となる虫を倒してそれを食料にしていく必要があるという,攻撃的なゲームになっている。

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 主役たるアリたちのほか,本作に登場する虫はいずれもUnreal Engine 4で描かれており,モーションも細かく作られている。プレイヤーが指示した場所に向かう時は,ちゃんと列を作って移動するなど,アリの特性もしっかりと表現されており芸が細かい。そのため,必然的にディスプレイの中を虫がウジャウジャ動き回っているかのように見える。

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 参考程度にだが,本作のグラフィックス オプションには,蜘蛛恐怖症(Arachnophobia)の人向けのチェックボックスがある。これにチェックを入れると,蜘蛛が帽子をかぶって登場するという気遣いが得られるのだが,見た目はリアルなままなので,根本的な解決にはまったくなっていない。

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 本作においてプレイヤーは,観察キットを使ってアリの生態を調査しているドキュメンタリーチームの1人という設定だ。現時点では,キットの中に放出された外敵から,巣の中にいる女王アリを守りきるというチャレンジを2つクリアするのが,大きな目標となる。
 このチャレンジは任意のタイミングで始められるのだが,ゲーム序盤の巣の中には女王アリ1匹と数匹の働きアリしかいないので,そのまま初めてしまうと悲惨なことになる。したがって,まずは兵隊アリをたくさん生産できるよう巣を拡張していきたい。

画像集 No.005のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第180回:アリの動きが本格的で気持ち悪い,巣作りストラテジーゲーム「Empires of the Undergrowth」

 アリ達は「ダンジョンキーパー」のように,壁を掘って巣を広げていく。掘って作った空間に,食料を置く場所と卵を孵化させる場所を設置すれば,アリがどんどん増えていく仕組みだ。
 プレイヤーが動かすアリには,大きく分けて「働きアリ」「兵隊アリ」の2種類が存在する。働きアリは,壁を掘ったり食料を運んだりする,いわゆるワーカーであり,巣の拡張には欠かせない。ただし戦闘は苦手なので,外敵を迎え撃つ時は戦闘に特化した兵隊アリの出番となる。

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 本作の操作系はリアルタイムストラテジーと同じだ。移動はクリックで行い,ユニット同士がぶつかりあうと自動で攻撃を始める。アリの動きはなかなかに大雑把なので,マイクロ操作をする必要はなく,戦闘が始まったらじっと眺めているだけでいい。
 外敵の中には,蜘蛛やハサミムシといった体格差のある虫も存在し,そういった体格差に数で挑むアリを見ていると,子どもの頃に見た光景を思い出す。やはり虫同士が戦う様子は,それがゲームであったとしてもワクワクしてしまう。

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 前述したとおり,チャレンジは好きなタイミングで始められるので,序盤はぬくぬくと巣作りが楽しめる。しかし,食料になる外敵がいないうえ,巣の拡張に必要な「Territory」や,アリを強化するための「Royal Jelly」といった資源も手に入らないので,巣作りばかりに勤しんでいるとすぐに行き詰まってしまうだろう。そういった状況で活用できるのが「ミッション」である。

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 ミッションは,別のマップで行われるミニゲームのようなものだ。いずれも女王アリと数匹の働きアリがいる状態でスタートし,「すべての敵を倒せ」「働きアリと兵隊アリをそれぞれ◯◯匹生産しろ」といった目標を達成するとクリアとなる。クリアすると報酬として資源がもらえるという仕組みだ。
 ミッションでは,アリの生産数に上限が設けられていないので,リソースが許す限りのアリを生産でき,数の暴力でマップ中の敵を蹂躙していけるのが面白いところ。基本的に敵から攻めてくることはないので,メインの拠点と同じくぬくぬくと内政ができる。

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 ミッションは全部で4種類あり,難度も豊富に用意されているので,ストラテジーゲームのスカーミッシュモードが好きな人であれば,本編そっちのけでやり込んでしまうはずだ。ミッション選択時にチャレンジという項目にチェックを入れると,より刺激的な難度になるので,自信のある人は挑戦してみよう。

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 本来ならば言うことなんて聞いてくれないアリが,ちゃんと指示通りに動いてくれるのが嬉しく,アリに思わず感情移入してしまいそうになる本作。
 フルスクリーンでプレイしていると,後ろを通った編集者に「気持ち悪いからやめて」と言われてしまうほど,モーションがリアルに作られており,せっせと働くアリを観察しているだけでも楽しめる作品なので,虫好きな人はぜひ遊んでみてほしい。




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