インタビュー
「マビノギ英雄伝」で新章「Chapter 1」のアップデートが3か月連続で実施。SEASON 1が持つ重厚感とSEASON 2の華麗さが融合したバトルに注目
そこで今回,4Gamerでは,以下の開発チーム5名にChapter 1がどのような展開になるのか聞いてみた。
- 企画ユニットリーダー リュウ・スウン氏
- 企画ユニットストーリー担当 ファン・ソンハ氏
- プロジェクトマネージャー キム・ヒョンジュン氏
- アートユニットリーダー ノ・ヒョジン氏
- R&Dユニットリーダー オ・ドンソク氏
Chapter 1では楽園「エリン」降臨後の世界で戦う主人公を描いていく
新たにスタートしたChapter 1のストーリーは,プレイヤーから評価の高いSEASON 1のあとを描いている。SEASON 1のエンディングでは,騎士カダンと巫女ティイが神となり,世界に楽園「エリン」が降臨することとなったが,住人達はそれ以前の悲しい出来事の記憶を失っていた。しかも,この新たな世界では,誰かが死んだ瞬間,生きている住人の記憶からは,その人物の存在が抜け落ちてしまう。
そんな中で,人々に忘れられた存在であるプレイヤーは,自らの運命に立ち向かっていくことになるのだ。
「Chapter 1では,主人公であるプレイヤーがエリン降臨後の世界で自らの運命に立ち向かう姿──もっと言えば,世界を元に戻そうとする姿を描いています。またChapter 1は今後展開していくストーリーの起承転結で言うなら,“起”の段階に過ぎません。今後の展開にもご期待ください」(ファン・ソンハ氏)
「またChapter 1では,これまであまり関連性がなさそうに見えていたSEASON 1とSEASON 2のつながりが明らかになっていきます。ぜひ,そういった部分にも注目してストーリーを楽しんでください」(リュウ・スウン氏)
企画ユニットストーリー担当 ファン・ソンハ氏 企画ユニットリーダー リュウ・スウン氏
Chapter 1の目玉となるコンテンツは,何と言ってもEpisodeごとに登場するボスモンスターとのバトルだ。コンセプトは,SEASON 1のバトルに存在していた重量感と,SEASON 2でフィーチャーした華麗なアクションとの融合で,5月20日に実装されたEpisode 0のボス「メル」は,それを端的に表現することに努めたという。
またChapter 1のバトルでは,マップの地形やギミックを利用する局面も多数登場する。SEASON 1でトラップを活用する場面があったように,今回はマップのギミックを使ってボスを拘束したり,ボスがプレイヤーに対して仕掛けたトラップを,逆にプレイヤーが利用したりといった展開が用意されているそうだ。
「Episode 1では,レイドボスとしてエルフの女王「レジーナ」を実装します。マビノギ英雄伝史上もっとも美しいボスバトルをコンセプトに,レジーナの容姿やマップの造形にはかなりこだわりました。とくにマップは花畑となっているのですが,『インスタンシング』と呼ばれる技術を採用し,レジーナやプレイヤーの動きに合わせて1つ1つの花がリアルに揺れたり散ったりする様子を表現しています」(リュウ・スウン氏)
さらに7月実装予定のEpisode 2では,エリンが必ずしも理想的な楽園ではないことをアピールするべく,美しい容姿のレジーナとは反対に,醜い姿のボスモンスター「ブラハ」が登場するという。このボスとのバトルでは,マビノギ英雄伝で初めての試みとして,ボスの身体の上に乗って戦うという要素がフィーチャーされるとのことだ。
「ブラハは2体のモンスターが背中合わせになっている姿で登場します。プレイヤーは,あるタイミングでブラハの身体の上を渡ることで,2体を交互に攻撃していきます」(キム・ヒョンジュン氏)
「Chapter 1では,ボスの素材から生産できる装備アイテムのデザインが,SEASON 1のときのように,そのボスの特徴を表現したものになっています。こちらも期待してください」(ノ・ヒョジン氏)
プロジェクトマネージャー キム・ヒョンジュン氏 アートユニットリーダー ノ・ヒョジン氏
また,プレイヤーキャラクターの新アクションも,2015年夏に実装される予定だ。その中でも注目ポイントは,フィオナとカロックに,リシタが習得する「コメットダッシュ」やイヴィの「メテオスウォーム」のような必殺技的なスキルが追加されることだろう。これらのスキルは演出面にも凝っており,ぜひ期待してほしいと開発陣は話していた。
そのほか細かい変更では,バトルに出向く演出が従来の船に乗っていくものから,野営地から出陣するものになったり,フィールド進行がSEASON 1と同様に一本道になったりといった点が挙げられる。
またモンスターの登場方法も,従来の地中から湧いてくるものではなく,断崖をよじ登ってきたり,木から飛び降りてきたりといった凝ったものになり,演出面も強化されるそうだ。
「Chapter 1のアップデートで,モンスターを斬ると身体が真っ二つになるといった演出も加えています。こうした演出によって,アクションゲームとしての爽快感も増しているのではないでしょうか」(リュウ・スウン氏)
R&Dユニットリーダー オ・ドンソク氏
「Chapter 1では,レアアイテムの獲得方法や武器の生産などのシステムが改善されているので,ぜひ実際に試して,便利になっていることを実感してください」(オ・ドンソク氏)
マビノギ英雄伝は,「世界でもっとも優れたオンラインアクションRPG」を目指し,常にプレイヤーに新しい驚きを提供すべく,最新技術を導入した開発を進めているという。最後に,開発チームでプロジェクトマネージャーを務めるキム・ヒョンジュン氏のメッセージを掲載して本稿の締めとしよう。
「マビノギ英雄伝では,開発チームと運用チームが協力し,プレイヤーの皆さんが何を望んでいるかを把握しようと努めています。皆さんのご期待に応えるべく頑張っていきますので,今後ともよろしくお願いいたします」(キム・ヒョンジュン氏)
「マビノギ英雄伝」公式サイト
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