インタビュー
「マビノギ英雄伝」はSEASON2に突入。過去最大級のアップデートと新キャラ「ベラ」について,キーパーソンに聞いてみた
SEASON2のコンテンツはプレイヤーレベルに応じて難度が変動。マップの進行も任意に
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずはSEASON2のコンセプトや特徴などを教えてください。
キム・ソンアン氏(以下,キム氏):
SEASON2は,トレジャーハンターが「運命の石」を探しに行くストーリーをベースに進行します。
イ・キュドン氏(以下,イ氏):
SEASON2には2つの特徴を持たせました。1つはゲームの進行が,プレイヤーの任意となることです。SEASON1では,ストーリーの進行に伴って,プレイヤーが徐々に高いレベルのマップに挑戦し,最終的にボスの討伐を目指すという一本道になっていました。
しかし,SEASON2ではプレイヤーが複数のマップを行き来することができます。たとえばSEASON2全体でボスが3体登場するとしたら,討伐する順番もプレイヤーが自由に決められるわけです。
マビノギ英雄伝 LIVE2チーム 企画パート長 イ・キュドン氏 |
マビノギ英雄伝 LIVE2チーム チーム長 キム・ソンアン氏 |
4Gamer:
となると,プレイヤーキャラクーのレベルと,ボスも含めたモンスターのレベルの関係はどうなるのでしょうか。
イ氏:
SEASON2のマップおよびモンスターは,いずれもレベル8からレベル80のプレイヤーに対応しています。つまり,プレイヤーのレベルに応じたマップとモンスターを段階的に用意してあるんです。
4Gamer:
なるほど,レベル80に達したプレイヤーは必然的に最高難度で戦うことになるわけですね。それではSEASON2をプレイヤーの任意に進行できるようにした意図を教えてください。
キム氏:
SEASON2は,マビノギ英雄伝の大きな節目になります。そこで現行プレイヤーだけでなく,新規のプレイヤーが新しいコンテンツを楽しめるように設計したのです。
イ氏:
SEASON1のアップデートは,その時々の最高レベルプレイヤーに向けてコンテンツを追加していくような内容でした。しかしそれでは,限られたプレイヤーしか新コンテンツを楽しむことができませんので。
マビノギ英雄伝 LIVE3チーム チーム長 イム・ドックビン氏 |
ネクソン 運用部 ゲーム運用チーム 始澤健太郎氏 |
始澤健太郎氏(以下,始澤氏):
これまで約1年間をかけてSEASON1をEpisode10までアップデートしましたが,今回のSEASON2を機に新たなスタートを切り,新しいお客様にも遊んでいただこうということなのです。
イ氏:
SEASON2のもう1つの大きな特徴は,アクションにジャンプを加えたことです。これにより,空中を飛び回るモンスターに対して攻撃が可能となりました。またジャンプを導入したことにより,マップの地形に高低差を加えることができました。あとはジャンプを使った回避行動もできます。
4Gamer:
マップの高低差を生かした戦闘はできますか? 一般的には高いところから攻撃できると,かなり有利になりますけれども。
イ氏:
はい,高いところから敵を攻撃できます。ただし,マップによっては最初からモンスターを高いところに配置しているケースもありますので,常にプレイヤーが有利になるとは限りません。
4Gamer:
それではジャンプによる回避についても教えてください。タイミングよくジャンプすれば敵の攻撃を避けられるという認識で合っていますか。
イ氏:
そのとおりです。また今回,マップ「船の墓場」では,ボスモンスター「クラーケン」の脚に包まれた船の甲板で戦うシーンがあります。そこでは,ジャンプを駆使してクラーケンが放つ衝撃波を避ける必要があります。
4Gamer:
そのほかSEASON2に関して,SEASON1から変更した部分や,新たに導入した要素があれば教えてください。
イ氏:
レイドボス戦にギミックを加えました。たとえば,マップ「三日月島」のボス「ラキオラ」は大蛇で,プレイヤーキャラクターを飲み込んでしまうんです。その腹の中でプレイヤーはミニゲームに挑戦することとなり,見事成功すればラキオラが倒れて,大ダメージを与えるチャンスとなります。先行実装した韓国では,面白いと評判です。
また先ほど話したクラーケン戦では,クラーケンがプレイヤーキャラクターと船の双方を攻撃します。たとえプレイヤーキャラクターが生き残っていても,船が破壊されてしまうと失敗になります。いずれも,これまでのマビノギ英雄伝にはなかった新たな試みといえるでしょう。
「SEASON2」のストーリーは,主人公「ミレッド」とプレイヤーの物語
4Gamer:
それではSEASON2のストーリーについて教えてください。これはSEASON1の続きにあたるのでしょうか。
キム氏:
いえ,違います。SEASON1とSEASON2のストーリーは,同じ世界,同じ空間で,別々の場所で同時に進行しています。
4Gamer:
先ほど話のあった,新規のプレイヤーでも,SEASON2をプレイできるのでしょうか。
キム氏:
SEASON1のEpisode1をクリアしたプレイヤーなら,いつでもSEASON2をプレイできます。
始澤氏:
大きな特徴の1つとしてお話したとおり,SEASON2ではプレイヤーのレベルに応じてマップの難度が変動します。難度は数段階用意しているのですが,最もやさしい難度には,SEASON1のEpisode1を終えた辺りのレベル8から挑戦できます。
4Gamer:
たとえば,SEASON1を途中まで進めてからSEASON2に行って,またSEASON1に戻るというような,行ったり来たりもできるわけですか。
始澤氏:
できます。ただしその場合でも,SEASON1のコンテンツに関しては,従来どおり一本道で進行します。
SEASON2では,ストーリー上の主人公として「ミレッド」が登場します。プレイヤーキャラクターを主人公にしなかった意図を教えてください。
イ氏:
それは,ミレッドがトレジャーハンターとして,プレイヤーとともに成長していく姿を描こうと考えたからです。
キム氏:
ストーリーを引っぱっていくのは基本的にミレッドです。プレイヤーは,彼の起こす行動に巻き込まれながらゲームを進めていくことになります。
4Gamer:
では,ストーリーの見どころや,注目ポイントなどを教えてください。
イ氏:
まだSEASON2の導入部ですから,核心に迫るような部分はほとんどありません。運命の石を求めて冒険に向かう段階の,明るい雰囲気を楽しんでください。
4Gamer:
明るい雰囲気……と言っても,新マップやモンスターのデザインには,“死”や“墓”をイメージさせるものが多く見受けられますよね。
イ氏:
ああ,それは「船の墓場」マップのことですね。ストーリー自体は明るく展開しますが,それと冒険の舞台のイメージとは別です。明るい舞台で敵と戦い,明るく話が展開したのでは,意外性がないですから,マップを難破船や墓場,雨の海といった“死”をイメージさせるようなデザインにして,メリハリをつけているんです。
扱いやすくて,使い込むほど爽快感が増す新プレイアブルキャラ「ベラ」
4Gamer:
それでは,ティザーサイトで実装が示唆されている新キャラクター「ベラ」について教えてください。
イム・ドックビン氏(以下,イム氏):
ベラは,リシタと同じく二刀流のキャラクターで,12月の実装を予定しています。しかしリシタよりも動きがスピーディで,敵の攻撃に合わせて発動すると大ダメージを与える「クロスアタック」という一連のスキルを持っています。
4Gamer:
ベラは,どんな場面で活躍させやすいのでしょうか。
イム氏:
敵を引き寄せるスキルを持っていますので,自分からモンスターに近寄っていくのとは少し異なる戦闘を楽しめます。
またボス戦なら,スキルを駆使しての連続攻撃が可能です。ほかのキャラだと,ボスの攻撃を回避する必要があるので,なかなか連続して攻撃できないんですよ。
4Gamer:
先行実装した韓国でベラはどのように受け入れられていますか。
イム氏:
「素晴らしい」の一言ですね。好意的に受け入れられています。
ベラ |
4Gamer:
ほとんどのプレイヤーがベラを使っているという感じでしょうか。
イム氏:
いえ,ベラはいわゆる“最強キャラ”とは違いますから,誰も彼もが使っているというわけではないです。使い慣れると気持ちよく連続攻撃ができるので,マビノギ英雄伝をやり込んでいるプレイヤーが好んで使っている印象を受けます。
4Gamer:
新規プレイヤーがベラを扱うのは難しいのでしょうか。
イム氏:
いえ,そんなことはありません。むしろ回避行動を取りやすいので,新規プレイヤーにも扱いやすくなっています。ただし,連続攻撃を繰り出すには,ある程度使い込む必要があるという設計なんですよ。
4Gamer:
プレイヤーの熟練度によって,さまざまな戦い方ができるキャラクターというわけですね。
そのほか,ベラのここに注目してほしいというポイントはありますか。
イム氏:
必殺技「テンペスト」は,ビジュアルの演出にかなりこだわりましたので,その華やかさを実際に確認してください。高レベルにならないと習得できないスキルなので,がんばってレベルを上げてください。
4Gamer:
分かりました。
それでは,キャラクタークリエイトの新要素について教えてください。今回,体型変更ができるようになるとのことですが。
キム氏:
もっとキャラクターカスタマイズのバリエーションがほしいという要望に応えたものです。これまでの身長とバストサイズに加え,肩幅,筋肉量と肥満度など,細かい部分まで変更できるようになりました。カロックをスリムにしたり,イヴィをポッチャリさせたりできますよ。
4Gamer:
スリムなカロック……ですか?
キム氏:
いや,まあ,ある程度はスリムにできるという意味です(笑)。
また,キャラメイク時のユーザーインタフェースも,より使いやすく改善しています。
トークンシステムの廃止など,より快適にプレイできるよう施されたさまざまな改善
4Gamer:
それでは,SEASON2で実装されるそのほかの新要素や,改善点について教えてください。トークンシステムが廃止となり,代わりに疲労度システムが導入されますよね。そのことから教えてください。
キム氏:
トークンシステムは,週2回チャージする仕様でしたが,初心者にとって使いにくく,またプレイ時間が全般的に短くなってしまうという欠点がありました。新たに導入する疲労度システムは,毎日チャージされますし,仮に,疲労度を消費し尽くさなかった場合は,翌日にボーナスが付くというメリットを設けました。今まで以上に,余裕を持ったプレイを楽しんでいただけると思います。
4Gamer:
今回,レベルキャップが80まで開放されることで,スキルランクが上昇するなどプレイヤーにメリットが生じますよね。とくに注目してほしいポイントはありますか。
イ氏:
これまでの装備よりも強力な,レベル80装備が登場します。外見的なデザインのコンセプトは“海賊”で,とくに女性キャラクターのものはこだわりました。非常に美しく,セクシーですよ。
4Gamer:
おお,それは楽しみですね。
イム氏:
そのほかに,これまでの強化やエンチャントとは異なる,能力値向上システム「精錬合成」も実装します。
また,ダッシュ時のスタミナ減少軽減や,クイックインベントリ枠の増加など,プレイヤーにとって嬉しい改善もなされています。
4Gamer:
それでは,今後SEASON2がどのように展開していくのかを教えてください。
キム氏:
まずはSEASON2をEpisode2,Episode3と継続的にアップデートしていきます。また現在,開発チームでは,ギルドシステムの改善やPvPシステムの実装に取り組んでいます。さらにアバターシステムについても順調に開発が進んでいます。
始澤氏:
アバターシステムは,早ければ2012年内に,日本で先行導入できる見込みです。それに合わせて,日本のプレイヤーに向けたデザインのアバターアイテムも準備しています。
4Gamer:
分かりました。それでは,マビノギ英雄伝のSEASON2,そして今後に期待する人に向けて,メッセージをお願いします。
SEASON2,そしてベラを楽しんでいただけるよう,今まで以上に安定したサービスを提供すべく努力します。
イ氏:
今回のアップデートは,SEASON2の始まりに過ぎません。今後もさらに新たな要素にチャレンジしていきますので,ぜひ期待してください。
イム氏:
ぜひSEASON2をプレイして,さまざまな意見を運営開発チームにお寄せください。実のところ,運営開発スタッフも,皆さんの意見や感想を読んで,初めてコンテンツの魅力に気づくことが多いんです。また,ベラは開発チームでも自信作です。ぜひプレイして楽しんでください。
始澤氏:
今回説明したほかにも,SEASON2ではプレイしやすくなる改善を多数施しています。日本でのサービス開始から1年,過去最大規模のアップデートとなっていますので,現行プレイヤーの皆さんはもちろん,新規のお客様も一度プレイしいただければ幸いです。また,今後のアップデートにあわせたコラボレーションなども企画中ですので,そちらも期待してください。
4Gamer:
ありがとうございました。
2012年11月30日に,正式サービスの開始から1年を迎えるマビノギ英雄伝。本作はこの1年間,ほぼ毎月のように新たなエピソードが追加されるなど,コンテンツの拡充がしっかりと行われてきた。
SEASON2のコンテンツは,それらと並行して開発されていたにも関わらず,SEASON1の延長に留まらない内容だ。とくに,新規/休眠プレイヤーであってもすぐに新コンテンツに挑戦可能で,しかも任意に進行できるというのは,嬉しい部分だろう。まずはSEASON2がスタートする2012年11月20日,ぜひ新しいマビノギ英雄伝を試してもらいたい。
「マビノギ英雄伝」公式サイト
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