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RazerのMin-Liang Tan CEO,巷に溢れる「Razerのコピー商品」について語る
これはFacebook上でエンドユーザーから「韓国で,ABKOという会社が『Razer Mamba』のコピー品を出しているんだけど,どう思う?」という質問を受けてのものだ。詳細は氏のFacebookページを見てもらえればと思うが,筆者なりに和訳を試みたので,以下,掲載してみたい。丸括弧内は筆者の推測を基にした補完である。
私達の製品がコピーされることに,私は慣れっこになっています。何も偽造業者だけではなく,法人として存在する周辺機器やハードウェアの会社も,私達の製品をコピーするのです。そしてそれらの多くは,「ゲーマー向け製品の会社」であるふりをし始めます。まさに本日,「Razer Firefly」――以前もコピーされましたが――が別の会社にコピーされました。
実際問題として,(それらの会社と私達との)違いは,私達は製品を一からデザイン,設計していることにあります。私達は世界で最も才能のあるエンジニアと科学技術者を抱えており,私達の技術は一歩先を行っています。
(それに対して)これらの他の企業のほとんどはただコピーするだけです。彼らはデザインせず,設計せず,ただコピーして突然「ゲーマー向け製品の会社になる」と主張しているだけです。そして彼らは次に「我々の製品はRazerより優れている。なぜならCherryスイッチを採用しているからだ」――皮肉なことに,私達はオリジナルスイッチを開発する前,Cherry MXスイッチを最初に広めた会社の1つだったわけですが――とか,「本物のプロゲーマーと一緒にデザインした」とか,そんなことを言い出すわけです。(もちろん)そういう企業のファンになる人もいるでしょうが,彼らはたいてい,価格が安いことのファンであったり,単にちょっと違ったものの見方をしたいだけだったりします。
ここ何年もの間に,こういったコピー企業が現れては消えていきました。(ゲーマー向け製品を作る企業であることが)試されるのは,デザインと設計,技術(において)であり,これらをコピーすることなどできません。なぜかって? 模倣しかできない企業には,技術がなく,設計する才能もないからです。そして何より彼らは,「文化」を理解していないのです。
For Gamers. By Gamers. Razer(であることのできる会社)は1つだけです。
そもそもゲーマー向け周辺機器市場では,「売れた製品の形状をほとんどコピーして,新製品として投入」するということが横行してきた。そういう状況にあって,現在の市場をリードする一社であることに疑いのないRazerの,しかもトップがこうして,直接ではないにせよ,業界で上から数えたほうが早い規模の競合に対して苦言を呈した意味は大きい。
何をやってもコピーする連中はどこまでも存在し,撲滅できないだろうが,せめて業界のトップクラスには純粋に実力勝負をしてほしいところであり,それでこそよい製品が出てくるはずだ。Tan氏の発言を,業界関係者は重く受け止めるべきではないだろうか。
FacebookにおけるMin-Liang Tan氏の発言
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